みなさんこんにちは、「ITユニプラ」編集部です。
突然ですが、スポーツはお好きですか?
ユニリタプラスでは3年前から”B.LEAGUE(プロバスケットボールチーム) 大阪エヴェッサ”(以下大阪エヴェッサ)のスポンサーをしています。
本記事では、スポンサーになったきっかけ、メリットを中心に挙げています。
Bリーグをはじめ、スポーツチームをスポンサーという立場から盛り上げ、
コロナ禍で縮小気味のスポーツエンターテイメントを、もう一度心から楽しめるような世の中になることを願い、執筆しました。
まだコロナウイルスが流行する前に新人だったわたしは、社内にかかってくる電話をひたすら取るという新人らしい仕事をしていました。
電話応対で先輩から教えられていたことは「先輩たちは忙しいから、すべての電話を先輩に取り次ぐ必要はない。営業電話は自分で判断して断って。」ということで、営業電話を自社にとって必要な電話かどうかを取捨選択し、うまくかわす技を覚えました。
そんなあるとき、「御社の前を通りかかったときに見た社名のロゴがかわいらしく特徴的で、ご連絡しました。大阪を拠点に活動をするプロバスケットボールチーム、大阪エヴェッサのスポンサーになってくれませんか?」という電話がかかってきたのです。
完全に営業電話だとは分かったのですが、私自身スポーツ観戦が好きだったことと、社長がバスケットボール好きであることを知っていたので、これは検討していい営業電話なのでは?と新人ながらに思い、社長に相談を持ち掛けたのがきっかけでした。
それからスポンサーになるのはとんとん拍子に話が進みました。
スポーツチームのスポンサーになるということは、企業にとってなにかしらのメリットがあることを前提に、スポンサー料をチームに支払うことになります。
弊社がスポンサーになる際、また、スポンサーになってから感じたメリットを以下に挙げてみました。
※契約金額により、上記メリットは多少の増減があります。
スポンサー契約は多くのチームでランク分けをされていて、契約している金額によって、露出度が増えるのが一般的です。
例えば、
チームのユニフォームに社名ロゴを掲載
試合用ユニフォーム、練習着、移動着等にロゴを掲載することで、人の目に触れやすくなります。
観戦チケットに広告を掲載
チケットの電子化が一般化してきているとはいえ、紙チケットを配る場面もまだあります。
特定の試合でメインスポンサー(ゲームスポンサー)として会場で宣伝
1試合ごとに試合の協賛スポンサー枠が用意されており、協賛すると試合のタイトルに「○○会社presents」と入ります。協賛試合では、その企業のPRとなる特別なパフォーマンスや、お客様参加型のイベントが行われたりするので、他のスポンサー企業と比較して、来場者の記憶に残りやすくなります。
試合会場に広告パネル・CMを掲載
会場に設置している選手の等身大パネルに企業名を掲載したり、試合前や試合の合間(ハーフタイム)等で大型ビジョンに企業ロゴを投影 or チアリーダーによるスポンサーパネルの掲出に合わせてMCによるアナウンスがあったり、企業によってはCMを流すこともあります。
CSRといっても具体的な活動ができている企業はそう多くない中で、企業としてスポーツチームのスポンサーになることで、社会的に貢献していることを示す1つの指標になります。
スポンサー企業同士の交流ができる機会が設けられることがあります。
交流会では既存のリレーション・営業方法だと出会えないような企業の方ともつながることができるため、新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。
同じくスポンサーとなっている企業は、同じような考えを持っている企業が多いため情報交換や協業へのハードルは低くなります。
スポーツクラブの名称には県名等が入っていることからも、地域とのつながりは深いことがわかります。
それぞれのチームには、ホームタウンがあり、地域とは切っても切れない関係となっています。
そこにスポンサー企業として関わることは、地域貢献、ひいては社会貢献にもなります。
株主優待のようなものですが、ホームゲームの観戦チケットをいただけるので、社員やお客様への還元に利用できます。スポーツ観戦がお好きな社員からすると、嬉しい福利厚生ですよね。
また、初めて観戦される方にとっても、自社がスポンサーをしているチームの魅力を知るきっかけにもなります。
前章ではスポンサー企業にとってのメリットを挙げましたが、当然スポーツチーム側にもメリットがあります。
下記(1)~(4)の流れで繰り返され、成績、収益ともに上がっていくことが理想です。
スポンサー契約は年間契約が基本なので、ある程度まとまった金額がチームに入ります。
(2)資金があることで、スキルの高い選手や有名選手を獲得することができる
(3)スキルの高い選手を獲得することで、チームの成績が上がり、賞金を獲得することができる
また、有名選手が在籍していることで、集客数の増加(=チケットの売り上げ増加)・グッズの売り上げ増加が見込めます。
(4)余剰資金で更にチームブランディングの検討ができる
収容人数の多いホームアリーナの新設をし、更なる集客数の増加を図ったり、強豪チームとしての地位の確立および、地域に愛され、応援したいと思ってもらえるチームをつくり上げていけます。
(1)'チームのことを魅力的だと感じた企業、スポンサーとなるメリットを見出した企業がスポンサー契約をする
近年はIT企業がスポーツ業界に参入しているケースが増加しています。
例えば、サッカーリーグ(Jリーグ)では、
ヴィッセル神戸:楽天グループ株式会社が全株式を取得
FC東京:株式会社ミクシィが経営権を取得
鹿島アントラーズ:株式会社メルカリが経営権を取得
大阪エヴェッサが所属するバスケットボールリーグ(Bリーグ)でも
千葉ジェッツふなばし:株式会社ミクシィが資本提携
滋賀レイクスターズ:株式会社マイネット(インターネット関連事業、近年スポーツDX事業等を展開)が経営参画
といった事例があります。
上記に挙げたのは名の知れた企業が主ですが、なかなか一般には認知されていないような地場に根付いている企業や、BtoBで事業を展開しているIT企業がスポンサーとなっている例は、多く見受けられます。
(スポンサーになる以上、スポンサー料を支払うのは前提ですが、)スポンサー料を支払うといった直接的な収益以外にも貢献できる方法があります。
例えば、IT企業の中でもデータ分析に長けている企業であれば、試合来場者のデータ分析などをして、さらに来場者を増やす策をスポーツチームに代わって考えることができます。スポンサー企業独自が持つノウハウを活かして、チームを支援する方法もあります。
バスケットボールは野球やサッカーに比べると経営力が乏しいチームが多く、資金力の有無で