セルフサービスBIについて解説!従来型のBIとの違いや導入のメリット、注意点もご紹介

[fa icon="calendar"] Apr 25, 2025 3:23:58 PM / by 株式会社ユニリタプラス

株式会社ユニリタプラス

セルフサービスBIについて解説

組織が保有しているデータを収集・分析して、ビジネスに役立てるための仕組みや手法を「BI(Business Intelligence)」といいます。

人手不足解消や業務効率化など、組織が抱える課題を解決したり、ビジネスの可能性を広げたりするために、BIを取り入れる企業が増えています。

しかし、どのような方法でBIを導入すれば良いのかわからないという方もいるでしょう。

今回は、近年注目されている「セルフサービスBI」について解説します。

従来型のBIとの違いや導入のメリット、注意点もご紹介しますので、興味があるという方はぜひご一読ください。

 

 

 

セルフサービスBIとは?

専門的な知識やスキルを持たないユーザーでも、簡単に取り扱えるBIツールを「セルフサービスBI(Self-Service Business Intelligence)」といいます。

従来型のBIツールが抱える課題を解決するために開発されたという背景があり、エンドユーザーが自ら「データ分析」や「レポート作成」ができるように設計されています

特別なトレーニングを受けずとも直感的に操作できるため、業務効率の向上や迅速な意思決定の実現が期待できるでしょう。

 

 

セルフサービスBIの特徴

大きな特徴

セルフサービスBIの概要はわかったものの、ビジネスにおいてどのように役に立つのか、イメージが湧かないという方もいるかもしれません。

続いて、セルフサービスBIの具体的な特徴をいくつかご紹介します。

 

ダッシュボードをカスタマイズできる

・専門知識がなくとも直感的に操作できる

・多様なデータを連携・分析できる

 

■ダッシュボードをカスタマイズできる

データの分析結果を一つの画面にまとめて、視覚的に表示する機能を「ダッシュボード」といいます。

従来は、ユーザー自身がダッシュボードに手を加えることはできず、提供されたままの形で利用するというスタイルが一般的でした。

しかし、セルフサービスBIではダッシュボードのカスタマイズが可能となり、現場の従業員も自由に作成できます

ユーザーであれば、誰もが必要なデータを集めてグラフや表というわかりやすい形に可視化し、閲覧することが可能です。

 

■専門知識がなくとも直感的に操作できる

セルフサービスBIは、データ分析やITに関する専門的な知識やスキルがなくとも、直感的な操作が可能です。

ダッシュボードのカスタマイズが可能となっても、操作が難しければ使いこなすことはできません。

セルフサービスBIは、基本的にマウスのドラッグ&ドロップで操作できるように設計されています

また、組織内の許可されたユーザーに対して簡単に共有できるようにも設計されているので、データ分析を初めて行うという方や、パソコンを使用した作業に慣れていないという方も安心です。

 

■多様なデータを連携・分析できる

セルフサービスBIには、多様なソースからデータを収集・統合できるという特徴もあります。

Excelのようなソフトウェアはもちろん、ERPSFACRMなどのシステムとの連携も可能です。

組織が抱えるデータを一元管理できるので、必要な情報をよりスピーディかつ効率的に収集できます。

種類や容量に制限がないことから、従来よりも幅広いデータの利活用が実現します。

 

データ分析についてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

 関連ページ:データ分析とは?具体的な方法や手順、メリットやデメリットについてわかりやすく解説

 

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従来型のBIとセルフサービスBIの違い

BIは、主に従来型の「エンタープライズBI」と、近年登場した「セルフサービスBI」2種類存在します。

それぞれの特徴をご紹介しますので、両者の違いを比較してみましょう。

 

従来型のBI(エンタープライズBI

・セルフサービスBI

 

■従来型のBI(エンタープライズBI)

2000年代に普及し始めた従来型のBI「エンタープライズBI」といいます。

エンタープライズBIの大きな特徴は、以下の通りです。

 

・担当者には専門的な知識やスキルが必要

・操作が複雑で取り扱いが難しい

・現場の従業員は結果のみ閲覧可能

 

エンタープライズBIはさまざまな機能が自動化されていたものの、データの収集や統合、分析や可視化を行うには操作が複雑で、誰もが気軽に利用できるものではありませんでした

また、データ分析を行うには専門的な知識が必要とされ、データアナリストやデータサイエンティストといった専門家が担当することが一般的でした。

使用するデータは固定されていたため、現場で必要なデータを取り出すことができないなど、分析に時間や手間がかかる割には、柔軟性や自由度は低かったといえるでしょう。

 

■セルフサービスBI

エンタープライズBIの課題を解消し、ユーザー自身が手軽にデータ分析を行えるように設計されたツールが「セルフサービスBI」です。

セルフサービスBIの大きな特徴をまとめると、以下の通りです。

 

・専門的な知識やスキルがなくても利用できる

・直感的な操作が可能

・現場の従業員も操作が可能

 

直感的な操作で高度な分析が行えるセルフサービスBIなら、現場で必要な情報をすぐに確認できます。

特定の従業員だけでなく、組織内の誰もが気軽に取り扱えることから、デジタル化の推進に役立つでしょう。

株式会社ユニリタプラス社員
株式会社ユニリタプラス社員
従来の方法では見えなかった課題を発見したり、データに基づいた解決策の立案を行ったりすることも可能です。

セルフサービスBIを導入するメリット

導入するメリット

セルフサービスBIを導入すると、ビジネスにどのような影響がもたらされるのでしょうか。

導入することで得られる、具体的なメリットをいくつかご紹介します。

 

①迅速な意思決定が実現する

②業務効率が向上する

③コスト削減につながる

④データドリブンな経営が実現する

 

①迅速な意思決定が実現する

セルフサービスBIを導入するメリットの一つは、迅速な意思決定の実現にあります。

データがリアルタイムで更新されるため、外出先でも常に最新の情報を確認することができます

また、情報を確認するだけでなく、ユーザーが直接操作を行って分析や可視化を行えることから、担当者を介する必要がないというのも大きな魅力だといえるでしょう。

セルフサービスBIを活用すれば、スピーディかつデータドリブンな意思決定が実現します。

 

②業務効率が向上する

データ分析やレポート作成などの業務を効率化できるという点も、セルフサービスBIを導入するメリットの一つです。

Excelのようなソフトウェアを使用してデータ分析を行ったり、グラフや表を作成したりすることも可能ですが、時間や手間がかかります。

セルフサービスBIでは分析の作業を自動化できる上に、簡単な操作でグラフや表を作成できます

短時間で高度な分析が実現するので、業務効率の向上につながるでしょう。

分析にかける工数が減ることで、より重要なコア業務に集中できます。

 

③コスト削減につながる

セルフサービスBIの導入には、サーバーやソフトウェアの導入が不要であるため、コスト削減できるというメリットもあります。

また、従来のエンタープライズBIの場合は、データ分析を行える人材は、専門知識を有したデータアナリストやデータサイエンティストに限られていましたが、セルフサービスBIは一般的なユーザーでも手軽に利用できます。

初期費用や人件費を抑えられるため、コスト削減につながるという点は大きな魅力だといえるでしょう。

 

④データドリブンな経営が実現する

直感的な操作で取り扱えるセルフサービスBIは、組織のデータ活用を促進します。

経営層はもちろん、全ての従業員が手軽にデータ活用を行える環境が整うため、データドリブンな経営やワークフローを実現できるでしょう。

専門家や特定の担当者に頼らずとも自身の手で操作できることから、データに対する苦手意識をなくし、データドリブンな判断が行えるようになります。

データ活用を促進したい、組織全体のITリテラシーを向上したいという場合にも、セルフサービスBIが役立つでしょう。

 

 データ分析ツールについて知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

 関連ページ:おすすめのデータ分析ツールを徹底比較!ツールを導入するメリットや選び方について解説

 

 

セルフサービスBIを導入する際の注意点

導入の注意点

どのようなツールやサービスにもいえることですが、セルフサービスBIの導入にあたって、事前に知っておきたい注意点が存在します。

導入の際には、どのような点に注意しなければならないのでしょうか。詳しく解説します。

 

1.データの品質を担保する

2.セキュリティの体制を整える

3.ユーザーの教育やサポートを行う

4.コストが予算を超えないか確認する

 

1.データの品質を担保する

データ分析を行うためには、データの品質や整合性を担保する必要があります。

せっかく分析を行ったとしても、そもそもデータに誤りがあっては正確な結果を得ることはできません。

セルフサービスBIを導入する際には、特定の担当者だけでなく、組織全体で操作に関する一定の基準やルールを設けておくことが大切です。

データの収集方法や保管方法、連携方法を確認して、取得したデータが消失したり、混在したりしないように注意しましょう。

 

2.セキュリティの体制を整える

誰もが簡単に操作できるという点がセルフサービスBIの魅力ですが、データ漏洩や不正アクセスのリスクが高まるという点には注意が必要です。

重要な情報を取り扱う場合は、アクセスを制限したり、データの使用を制限したりと、セキュリティ対策を講じる必要があります

特に、顧客や取引先に関する情報は、細心の注意を払って厳重に管理を行いましょう。

利用を開始してからトラブルが起こらないように、導入の段階で対策を講じておくことが大切です。

 

3.ユーザーの教育やサポートを行う

専門的な知識やスキルがなくとも利用できるセルフサービスBIですが、より効果的に利用するためには、ユーザーへの教育やサポートが必要です。

データ分析を行う上で、結果を活用して意思決定につなげるためには、最低限の基礎知識が必要です。

従業員全員のリテラシーを高めることで、よりスピーディかつ効率的に、高度なデータ分析が実現します。

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セルフサービスBIの導入が決まったら、従業員に対して適切なトレーニングを行い、トラブルが起こった際には迅速にサポートできる体制を整えておきましょう。

4.コストが予算を超えないか確認する

セルフサービスBIを導入する際には、初期費用だけでなく、ランニングコストも含めた費用を確認しておくことが大切です。

導入の際に高額な費用はかからないものの、長期的に利用するとなると、ユーザー数が増えてライセンス料が増加する可能性があります

利用ユーザー数に応じて料金が加算されるという製品を選択すると、後々予算を超えてしまうことがあるので、事前に見積もりをよく確認しておきましょう。

将来的にユーザー数が増えることも想定して、無理なく利用できるかチェックしておくと安心です。

 

 

セルフサービスBIなら「Report & Form Warehouse」

Report & Form Warehouseとは

組織内の情報活用を促進するBIツールが、「Report & Form Warehouse」です。

レポートを作成できることはもちろん、「管理帳票」や「業務帳票」としての機能も完備。

レポートや帳票を一つの基盤でまとめて管理できるため、迅速な意思決定や業務効率化が実現する上に、コスト削減にもつながります

「ドリルダウン」や「コンボボックス」などの多彩な機能を活用して、帳票画面で情報分析が行えます。

チャート機能が豊富で直感的な操作が可能なので、BIツールに慣れていない方でも簡単にデータ分析を行えるでしょう。

Report & Form Warehouse」はスマートフォンやタブレットから操作できるので、社内だけでなく社外でも情報活用が行えます。

 

Report & Form Warehouse」の詳細を知りたいという方は、下記ページをご覧ください。

関連ページ:https://www.unirita.co.jp/products/rfw.html

 

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まとめ

業務改善や経営判断を行う上で、BIを活用する企業が増えています。

人手不足を解消したい、業務効率化を目指したいという方は、BIの導入を検討しましょう。

セルフサービスBIの導入を希望している方は、株式会社ユニリタプラスへご相談ください。

企業様が抱える課題や目指すべき目標に合わせて、最適な製品やサービスをご提供いたします。

導入に際してのサポートはもちろん、業務改革や事業推進に関するコンサルティングサービスも行っています。

BIの導入方法について知りたい」、「Report & Form Warehouseの機能について聞きたい」など、まずはお気軽にご相談ください。

 

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Topics: データ活用, 業務効率化, データドリブン