いつもITユニプラをご愛読いただきありがとうございます。
今回は、少し前から話題のChatGPTが、ほんとに使えるのか?色々調べたことについて記事にしました。主観となっているため、あくまで参考にしていただければと思います。
今さらですが、、、、
ChatGPTとは、まるで人間と対話しているかのように質問した内容を回答してくれる対話型のAIサービスです。
アメリカのOpenAI社が開発・提供しているサービスで、正式名称は、
Chat Generative Pre-trained Transformer(文章生成モデル)
です。
学習済みのAIを活用するジェネレイティブAI(生成系AI)の一種で、
13歳以上(但し18未満は保護者の許可が必要)であれば
アカウントを作成することで使い始めることが可能です。
2024年4月1日に、アカウントなしでも利用できるようになったので、利用規約が少し変わっているかもしれません。
より手軽に使えるようになりましたね。
GPTとは?
ChatGPTは、”GPT”と呼ばれる言語モデルを利用しています。
LLM(Large Language Models)と呼ばれる大規模言語モデルの一種です。
2022年11月にGPT-3.5を「ChatGPT-3.5」を無料で公開し、
2023年3月にはGPT-4.0を利用した「ChatGPT-4.0」を有料で公開しています。
ChatGPT-4.0は、3.5よりも高精度で文書作成だけでなく画像・音楽・動画の生成も可能です。
GPT-3.5とGPT-4.0はどちらも学習済みのAIであるため、新規にAIを学習させる必要がありません。利用者はただ質問を投げかけ、回答を得るだけです。
ただし、回答が間違っている場合には間違っていることを伝えると、
さらに学習を進めてより適切な回答を得られます。
ChatGPT利用時の注意点
- ChatGPTの情報は正確?
ChatGPTは精度の高い回答を行いますが、必ずしも情報が正しいとは限りません。
また、ChatGPT-3.5は2021年9月までのデータを使って学習されており、以降の情報が必要となるような回答については、特に注意したほうが良いでしょう。
- ChatGPTに個人情報・機密情報を入れても大丈夫?
入力した内容はOpenAI社に送信され処理されるため、個人情報を送信すると個人情報保護法に抵触すると考えられます。
ChatGPTに個人情報や機密情報を入力しないよう注意が必要です。
- ChatGPTの著作権は? 商用利用してもよい?
ChatGPT の利用規約によると、ChatGPTによって生成された回答文の著作権は質問者にあり、商用利用することも可能だとされています。
ただし、生成されたテキストが既存の著作物と類似した内容になっていた場合、公開すると著作権侵害とみなされてしまう可能性も考えられます。
ChatGPT試してみた
とりあえず、スマホに入れてみた。
とりあえず転機を聞いてみた
得意な情報提供を聞いてみた
ビジネスでの活用できそうなこと
- 資料作成
ChatGPTは文章生成を得意としており、必要な情報を入力すれば資料を作成することにも利用できます。
- プログラミングやコーディング
プログラミング言語を指定して質問すれば、サンプルコードを得られます。また、エラーが発生するコードを質問として入力し、誤りを訂正してもらうような活用も可能です。
- 文章の作成・校正・要約
新たな文章の作成だけでなく、既存の文章の校正や要約にも利用できます。資料作成と同様に、さまざまな書類の作成に活用する例も多く報告されています。
- 翻訳
言語を指定すれば、簡単に翻訳できます。作成した文章を英語や中国語に翻訳する、海外の情報を日本語に翻訳する、といったような使い方が可能です。
- 情報収集
検索エンジンを使って情報を収集するよりも、より人と会話するようなイメージで情報収集が行えます。ただし、必ずしも正しい情報を得られるとは限らないため、精査できるだけの知識は持っている必要があるといえます。
- 相談
ChatGPTはさまざまな情報を学習しているため、さまざまな相談事に回答できます。ある程度は日本の法律なども学習していることから、法律に関わる相談もできるでしょう。ただし、何度も言うように必ずしも情報が正しいとは限りません。
- 表計算ソフトの関数作成
プログラミングと同様に、Excelなどの表計算ソフトにおける関数の作成も可能です。やりたいことを質問してサンプルコードを作成する、というような使い方で関数を作成できます。
情報漏洩のリスク
インフォスティーラーによるアカウント情報の流出
2023年6月に、情報を盗むマルウェアスティーラーに感染しChatGPTの認証情報が流出したことがマルウェアのログ内で発見されました。
ChatGPTの初期設定では過去の質問の履歴を参照することができます。アカウント情報を悪用してChatGPTにアクセスした場合、過去に質問した内容に重要な情報が含まれていれば、そこから情報漏洩が発生する可能性があります。
脆弱性による個人情報流出
2023年3月20日、ChatGPTが短時間、オフラインになりました。
これはバグにより、ユーザ情報が他のユーザに見えてしまう事象
が発生したことが原因のメンテナンスであると
OpenAI社が報告しています。一部ユーザの個人情報の漏洩が発生した事例です。
従業員による重要情報のChatGPTへの送信
ChatGPTに重要な情報をアップロードし、情報のリークが発生した事例があります。活用には利用者のリテラシーが求められます。
情報漏洩を防ぐには?
- ChatGPTのオプトアウトとは
ChatGPTのオプトアウトとは、自分が入力した情報や会話データがChatGPT上で収集されるのを止めることです。
以前からChatGPTには、個人情報や機密情報をAIが学習することによって、情報漏洩のリスクがあると指摘されてきました。
こういったリスクをオプトアウトを有効に活用することで解消することが可能になります。
メモ:オプトアウトやり方
- ChatGPTの設定からオプトアウト
- オプトアウトフォームで申請する
※入力済みデータはアカウント削除でしか消せない
ChatGPTのオプトアウトするメリット
- オプトアウトすることのメリットは、プライベートな情報
が外部に流出する心配が軽減されることです。
そもそもChatGPTに入力された情報は、AIの学習のために
利用されることがあります。
オプトアウトを選ぶことで、自分の会話内容や質問がChatGPTに保存されなくなります。
例えば、会社のプロジェクトに関する質問をChatGPTに尋ねた場合、その会話内容はオプトアウトを選ぶことで外部には残らないため、他の人が会社のプロジェクトに
関する内容を知ることはありません。
- API経由でのChatGPT使用ならオプトアウト不要
ChatGPTをAPI経由で利用する場合、オプトアウトは不要です。
なぜならAPI経由で利用する場合、会話内容はユーザーのコンピュータ上で処理され、外部には送信されないからです。
実際にAPI経由でのChatGPT使用の場合、OpenAIのシステムに保存されないとOpenAIの公式サイトに明記されています。
まとめ
【前提条件】
- ChatGPT-3.5は2021年9月までのデータを使って学習したAIであり、必ずしも情報が正しいとは限らない前提
- 入力した内容はOpenAI社に送信され処理される前提(個人情報や機密情報は入力しない)
- ChatGPTによって生成された回答文の著作権は使用者‘ 質問者)にあり、商用利用も可能だが生成されたテキストが既存の著作物と類似した内容になっていた場合、公開すると著作権侵害とみなされてしまう可能性もある前提
【上記を理解した上での活用】
- 「文章の作成・校正・要約」
- 「情報収集」
- 「プログラミングやコーディング」
このあたりから、まずは、始めるのがよいかと。。。。