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今回は、データ活用ツールを利用する手段であるXaaSについて記事にしました。
今までだと、作らなければない...あったとしても高額なソフトを買わないといけない...といったこともサブスクリプション型で使いたい機能だけを簡単に使える世の中になったと思います。便利な世の中です。
XaaSとは
「Anything as a Service(何でもサービス)」という用語で、さまざまなサービスがクラウドコンピューティングの形態で提供されるモデルを指します。
Xは具体的なサービスやリソースの種類を表す文字です。
例えば、よく聞くのがSaaS。
SaaSは、Software as a ServiceのSoftwareの頭文字をとっていますね。
注目、覚えておきたいXaaS 5選
- AaaS(Analytics as a Service)
あらゆる企業がデータを分析し、ビジネス上の決定を下すのに役立てています。デジタルソリューションへの移行に伴い、各社はAaaS製品を利用して主要なビジネスの指標を追跡するようになりました。
2019年のAaaS業界の市場価値はおよそ50億ドルにのぼりました。専門家は2027年までに、年平均成長率は25%を超えると予想しています。
データ分析をしっかりと行うことで、今後、企業が直面する可能性のある障害に備えることができます。
- STaaS (Storage as a Service)
全てのデータを社内で保管するのはコストも手間もかかります。そこで、ストレージにSTaaSを利用するのが便利です。
信頼できるSTaaS企業にデータの一部の保管を任せることで、社内のリソースを開放し、コストを削減することができます。
XaaSのカテゴリーの中でも、STaaS市場規模はとりわけ大きいのが特徴です。2027年には、STaaS業界全体で1000億ドルを超えると言われています。STaaSソリューションを使用して事業を拡大する企業が増えていることから、この数字は今後数年で飛躍的に伸びることが予想されています。
- CaaS (Containers as a Service)
全てのソフトウェアのコードが「コンテナ」にパッケージ化されており、どこでも読み込んだり実行したりできます。コード、ライブラリ、依存関係が全てコンテナ内にあるので便利です。
他のXaaS利用方法と大きく違わず、コードライブラリを保管するためのコンテナを一から作るのが手間であれば、CaaSサービスを利用することができます。CaaS業界は来年までに41億円規模に成長すると予想されています。
- IDaaS(Identity as a Service)
アイデンティティ(Identity)の管理をSaaSやIaaSなどと同じくクラウドにて管理するサービスです。
クラウドサービスやスマートデバイスの普及や企業のグローバル化にともない、「内側」にあったデータをクラウドに保存したり、「内側」にいなかったユーザーが協同作業として企業のリソースにアクセスするようになりました。
このように「外側」と「内側」が混在するようになった企業のIT環境ではユーザーのアイデンティティが、「企業のリソース・ユーザー」を区分する境界となりつつあります。従来型のID管理やセキュリティのソリューションではセキュリティを確保しかつ効率の良い管理が難しくなつため、このアイデンティティに焦点を合わせたソリューションとしてIDaaSが誕生しました。
- iPaaS(Integration Platform as a Service)
複数のクラウドサービスやオンプレミスなどで管理されている独立化したデータを一元的に連携するためのソリューションです。
アプリケーション、プラットフォーム、コンテナ、リポジトリ、オンプレミスサーバーなど、サービスの種類や環境の違いに関係なくデータを1つに統合できます。
これら統合されたソリューションは互いにデータの連携ができ、統合されたフローとして実行することが可能です。
XaaS メリット/デメリット
- メリットとは?
無駄を省ける
充実の技術サポートを受けることができる
XaaS製品によりスケールが容易に
場所を選ばず利用可能
- デメリットとは?
セキュリティ上の問題が起きる可能性
パフォーマンスの問題や停止が起きる可能性
隠れた料金やユーザーライセンス料がかさむ
サービス終了の恐れ
まとめ
色々なXaaSが出てきていることで、目の前の課題解決にすぐに取り掛かれると思う反面、管理の煩雑化やセキュリティ、サービスが終了すると使えなくなってしまうというリスクを念頭に選定していかなくてはいけないなと感じました。