【データ活用②】ビッグデータとは何か?その活用方法とは

 

 

みなさんこんにちは、「ITユニプラ」編集部です。

前回のブログ「データ活用の基本」、に続き、第2回は「ビッグデータ」について、ブログにまとめてみました。

データドリブン経営とビッグデータは切っても切れない関係です。

今一度、基本的な定義から確認してみましょう。是非、ご一読ください。

 

本記事の目的は、「ビッグデータの定義とその活用方法を掘り下げる」ことです。

ビッグデータの活用方法を理解し、具体的なアクションを通じてビッグデータ戦略を進めていきましょう。

 

データドリブン経営の鍵:データの収集から活用までの基本的な方法と具体的なアクション

 

目次

  1. ビッグデータの定義
  2. ビッグデータの活用方法
  3. ビッグデータ利用までのステップ
  4. まとめ

1.ビッグデータの定義

1.データ活用の基本

ビッグデータとは、規模が大きく、多様性があり、高速に生成・蓄積されるデータのことを指します。

一般的には、従来のデータベースシステムでは処理が困難なほど大量のデータを指します。ビッグデータは以下の特性を持っています。

  • Volume(ボリューム:データの量)
  • Velocity(ベロシティ:データの生成・蓄積速度)
  • Variety(バラエティ:データの種類の多様性)

これらの特性により、従来のデータとは異なるアプローチで取り扱われます。

 

2.ビッグデータの活用方法

2.具体的なアクションの提案

ビッグデータは、マーケティング製品開発顧客体験の改善など、さまざまなビジネス領域で活用されています。

マーケティングでは、消費者の購買行動や嗜好を深く理解し、パーソナライズされたマーケティング戦略を策定するために活用されます。

 

製品開発では、市場のトレンドや消費者のニーズを把握し、新製品の開発や既存製品の改善に役立てられます。

 

顧客体験の改善においては、顧客の行動データを分析し、より良いサービス提供や問題解決につなげることが可能です。

 

データの活用の目的の定義

何をするために、どの部門が、どういったデータを使わなければならないか、はじめに明確にすることが必要です。

 例えば、「営業活動における新規顧客獲得に向けたマーケティング強化」という目的を定めます。

本目的を達成するためには、

  • 現在の顧客情報
  • 競合製品の情報
  • ユーザのトレンド情報

など、どういったデータがあるかを洗い出します。ここで気を付けないといけないこととしてデータを洗い出すタイミングでは、網羅的にデータを把握しておくことが不可欠です。

 

データの収集方法を決める

上記の目的に必要なデータをどのように収集するかを決めます。

 例えば、顧客情報はCRMシステムから、ウェブサイトの訪問者情報はGoogle Analyticsから収集できます。他にはソーシャルメディアのデータを収集、アンケート調査、IoTデバイスのデータ収集などがあげられます。

 

解析ツールの選択

データ解析には多くのツールが存在します。ビジネスのニーズに合ったツールを選択します。

 例えば、統計分析にはRやPython、ビジュアルデータ解析にはTableauやPower BIなどが有効です。

 

データ活用に向けた戦略を策定

データをどのように活用するか、具体的な戦略を策定します。

 例えば、顧客の購買履歴データを活用してパーソナライズされたマーケティングキャンペーンを実施する、製品の使用状況データを活用して製品改善の方向性を見つけるなどの戦略が考えられます。

 

3.ビッグデータ利用までのSTEP

3.まとめ

STEP1:ビッグデータの収集

  • 企業の内部データ
  • ソーシャルメディア
  • センサーデータ
  • オープンデータ

など、さまざまなデータを集めます。

収集するデータの種類と情報源を明確に定義します。
また、収集には、データ収集ツールやプラットフォームを選択します。
例えば、データ収集ツールには、IoTデバイスから温度や稼働時間などを収集できるものや、バーコードやRFIDのリーダーなどがあります。

収集元のプラットフォームにソーシャルメディアを選択した際は、APIを使用して収集することが可能な場合もあります。

 

STEP2:データの管理と分析

①データの管理

大量のデータを効率的に管理するために、データ管理システムというものがあります。

  • データウェアハウス
  • データレイク

 

データウェアハウス

構造化されたデータを長期間保存し、分析するためのシステム

データレイク

構造化・非構造化を問わず、あらゆる種類のデータを原形のまま保存するシステム

 

②データの分析

以下のような言語を利用することで、条件に合わせたデータの抽出が可能です。

  • SQL
  • Python
  • R

言語を利用する場合、言語の使い方を学習する必要がありますが、言語がわからない場合でも、以下のような画面操作で条件抽出が可能なビジュアル分析ツールもあります。

  • Tableau
  • Yellowfin

 

そのほか、最近ではデータの保存と分析を同時に行えるクラウドサービスの
BigQuery(Google)やPower BI(Microsoft)などがあります。

これらのツールを使用することで、ビッグデータから有用な情報を引き出し、人手では気づけなかったニーズの傾向などを掴むことが可能になります。

 

STEP3:ビッグデータ戦略の策定

ビッグデータ活用には、明確な戦略が必要です。
どのような情報を抽出したいのか、どのようにビジネスに活用するのかを定義します。

例えば、マーケティングの戦略のためにビッグデータを活用しようとした場合には、業務システムから商品の売り上げ状況に加え、個々人の顧客の行動データを収集し、そのデータを分析することで、顧客の嗜好や行動パターンを把握することが可能となる場合があります。

個々人の顧客データを活用することが必要になれば、ソーシャルメディアや会員制など導入し、年齢や性別の取得をしていくなどアクションも明確になります。

 

3.まとめ

ビッグデータは、その規模と速度、多様性により、従来のデータ解析手法では扱いきれない新たな価値を提供します。その活用方法を理解し、具体的なアクションを通じてビッグデータ戦略を進めていきましょう。ビッグデータの活用は、企業が競争優位を獲得し、新たなビジネスチャンスを探求するための重要な手段となっています。

 

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