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第九回「データセキュリティ」について記事を投稿していきたいと思います。
データセキュリティは、データカタログを運用する上で、重量なポイントの一つです。脆弱性への攻撃や災害などが発生した場合にも影響を受けないよう被害を防げるようにしていく必要があります。
目次
- データカタログとは?
- 前回の内容⑧「データのライフサイクル管理」
- データカタログ作成10ヵ条其の⑨データセキュリティ
データカタログとは?
データカタログは、企業や組織で生成されたデータやメタデータ※を収集し、企業が保有するデータの一覧や詳細を簡単に確認できるようにするシステムです。これにより、必要なデータを素早く見つけ出し、ビジネス戦略や経営の意思決定などに活用することができます。
※メタデータ・・・データを説明するためのデータ。
例:売上金額といったデータがあった場合、その売上月や地域(どのエリアの売り上げか?)、
商品のことを言います
以下の記事でデータカタログの主な機能についてまとめています。
【データ活用】データカタログのポイント
前回の内容⑧「データのライフサイクル管理」
今回の内容にも関わるデータの取得と生成については前回記事にてまとめてます。以下もご確認ください。
データのライフサイクル管理
データカタログ作成の10箇条其の⑨データセキュリティ
データカタログにおけるデータセキュリティは重要です。
データキュリティ対策をすることでデータの漏洩や不正アクセスを防ぎ、組織の機密情報や顧客情報を保護することができます。
以下に、データカタログにおいて考慮すべきデータセキュリティのポイントをまとめました。
アクセス制御と権限管理
- データカタログ内の情報へのアクセスは、必要な権限を持つユーザーにのみ許可されることが望ましいです。
ユーザーごとにデータの閲覧・編集・削除などの権限を細かく設定することで、データの誤操作や改ざんを防ぐことができます。
- ロールベースのアクセス制御を導入し、ユーザーグループごとに異なる権限を設定します。
データ暗号化
- データカタログ内の重要な情報は、保存および転送時に暗号化することが必要です。
- 暗号化には、データベースソフトウェアやストレージ、通信時のプロトコル(方式)など、異なるレベルでの実装が含まれます。
監査とトレーサビリティ
- データへのアクセスや変更に関するログを記録し、これらのログを定期的に監査することで、不正アクセスや変更を検知できます。
- ユーザーアクティビティのトレーサビリティを確保し、必要な場合に追跡できるようにします。
- ソフトウェア等を使用しデータへのアクセスや操作のログを監視することで、不正アクセスや異常な操作を検知することができます。
監視ソフトには、ZabbixやLanScope Cat、PRTG Network Monitorなどがあります。オープンソース(無償)で利用できるものや
海外製品でも日本語に対応しているものもあります。
脆弱性管理
データカタログを構築する際に使用されるソフトウェアやツールについて、定期的なセキュリティ評価や脆弱性スキャンを実施します。
脆弱性が見つかった場合には、迅速に修正することが重要です。
バックアップと復旧
データカタログの情報は定期的にバックアップされ、災害が発生した場合には迅速かつ正確にデータを復旧できるようにします。
セキュリティ意識向上
- ユーザーに対してセキュリティ意識を向上させるトレーニングや教育プログラムを提供します。
- パスワードの適切な管理や、セキュリティベストプラクティスの導入に焦点を当てます。
データカタログの導入にあたっては、データセキュリティのポリシーを策定し、運用体制を整備することも重要です。
データセキュリティは、データカタログの導入時だけでなく、運用時にも常に意識する必要があります。定期的にセキュリティ対策を見直し、最新の脅威に対応できるようにしておくことが大切です。
これらのポイントを考慮することで、データカタログのセキュリティを向上させ、データに対する潜在的な脅威から組織を守ることができます。
次回は、データカタログのメンテナンス について記載します。