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第七回「データのバックアップと復旧」について記事を投稿していきたいと思います。
データのバックアップは、運用も想定してどこまでの範囲が必要なのか?を取り決め実施していくことが重要となります。
データカタログに溜めるデータが増えるとバックアップに要する時間も大きくなっていきます。今回は、バックアップと復旧のポイントを見ていきます。
目次
目次
- データカタログとは?
- 前回の内容⑥「データの品質と検証」
- データカタログ作成10ヵ条其の⑦データのバックアップと復旧
データカタログとは?
データカタログは、企業や組織で生成されたデータやメタデータ※を収集し、企業が保有するデータの一覧や詳細を簡単に確認できるようにするシステムです。これにより、必要なデータを素早く見つけ出し、ビジネス戦略や経営の意思決定などに活用することができます。
※メタデータ・・・データを説明するためのデータ。
例:売上金額といったデータがあった場合、その売上月や地域(どのエリアの売り上げか?)、
商品のことを言います
以下の記事でデータカタログの主な機能についてまとめています。
【データ活用】データカタログのポイント
前回の内容⑥「データの品質と検証」
今回の内容にも関わるデータの取得と生成については前回記事にてまとめてます。以下もご確認ください。
データの利用とアクセス
データカタログ作成の10箇条其の⑦データのバックアップと復旧
データカタログにおけるデータのバックアップと復旧は、データの損失や破損を防ぐために重要です。
一般的にデータカタログには、データの場所、属性、組織内のデータに関するメタデータなどの情報が保存されています。
これらのデータは、データの管理や分析に不可欠なもので、失われてはならないものです。
以下は、データカタログにおけるデータのバックアップと復旧の一般的な方法に関するガイドラインです。
データのバックアップ方法
- 手動バックアップ
データカタログを構成するファイルを手動でコピーしてバックアップする方法です。
この方法は、シンプルで手軽に実施できますが、バックアップの漏れや誤りを防ぐための注意が必要です。
- 自動バックアップ
バックアップツールを使用して、定期的にデータカタログをバックアップする方法です。
この方法は、手動バックアップよりも漏れや誤りを防ぐことができます。
定期的なバックアップスケジュールの設定
データカタログ全体を対象に定期的なバックアップスケジュールを設定します。これにより、最新のデータが失われる可能性を低減できます。
差分バックアップの使用
定期的なフルバックアップと併用して、変更されたデータのみを対象とした差分バックアップを実施することで、バックアッププロセスの効率を向上させます。
冗長性の確保
バックアップデータを複数の場所に保存し、冗長性を確保します。クラウドストレージやオフサイトのバックアップ場所を検討することで、災害に備えます。
データの暗号化
バックアップデータを適切に暗号化してセキュリティを強化します。センシティブな情報を含むデータが漏洩しないようにします。
クラウドサービスによるバックアップ
手動や自動のバックアップを検討すうる上で、クラウドサービスを利用する方法もあります。
クラウドベースのバックアップ
クラウドストレージサービスを使用して、データカタログをバックアップする方法です。
この方法は、ローカルストレージに比べて、バックアップの保管場所や管理が容易になります。
データの復旧方法
- 復旧プロセスのドキュメンテーション
復旧手順を文書化しておき、必要な際に簡単にアクセスできるようにします。これにより、復旧作業が円滑にすることが可能となります。
- テストと検証
定期的にバックアップデータを使用して復旧プロセスをテストし、データが正しく復元されることを確認します。
- 障害対応計画の一環に組み込む
データの復旧は障害対応計画の一環として位置付け、組織全体での復旧プロセスを認識させます。
- 監視と通知
バックアップおよび復旧プロセスに監視機能を組み込み、問題が発生した場合には即座に通知が行くようにします。
- 手動復旧
バックアップされたデータカタログファイルを手動で元の場所にコピーして復旧する方法です。
この方法は、シンプルで手軽に実施できますが、データカタログの構成を理解している必要があります。
- ツールによる復旧
バックアップツールは、基本的にはデータは復旧する機能も備わっています。バックアップツールにて取得したデータをツールの機能で復旧させます。
この方法は、手動復旧よりも安全で柔軟な対応をすることが可能です。
バックアップ頻度を適切に設定する
データの更新頻度や重要度に応じて、バックアップ頻度を設定する必要があります。
以上の手順に従うことで、データカタログにおけるバックアップと復旧のプロセスを確立し、データの安全性と可用性を確保できます。
次回は、データのライフサイクル管理 について記載します。