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第五回「データの利用とアクセス」について記事を投稿していきたいと思います。
データの利用とアクセスのルールを作ることで、蓄積したデータの活用をしていきます。データカタログの目的に合わせてデータのアクセス方法を取り決めしていくことで利用が促進されていきます。
目次
目次
- データカタログとは?
- 前回の内容④「データの変更と更新」
- データカタログ作成10ヵ条其の⑤データの利用とアクセス
データカタログとは?
データカタログは、企業や組織で生成されたデータやメタデータ※を収集し、企業が保有するデータの一覧や詳細を簡単に確認できるようにするシステムです。これにより、必要なデータを素早く見つけ出し、ビジネス戦略や経営の意思決定などに活用することができます。
※メタデータ・・・データを説明するためのデータ。
例:売上金額といったデータがあった場合、その売上月や地域(どのエリアの売り上げか?)、
商品のことを言います
以下の記事でデータカタログの主な機能についてまとめています。
【データ活用】データカタログのポイント
前回の内容④「データの変更と更新」
今回の内容にも関わるデータの取得と生成については前回記事にてまとめてます。以下もご確認ください。
④データの変更と更新
データカタログ作成10ヵ条其の⑤データの利用とアクセス
前回は、データの変更と更新のポイントについて確認しました。
今回は、蓄積されていくデータの利用時のアクセスするポイントについてみていきます。
アクセス権の管理
データカタログはアクセス権の管理をサポートするため、異なるユーザーグループに異なるアクセス権を付与できるように設計することがおすすめです。
データへの読み取り、書き込み、更新などのアクセス権を適切に管理し、セキュリティを確保します。
利用する際には、基本的に読み取りの権限があればよいかと思います。
データの検索機能
データカタログには強力で見やすい検索機能が必要です。
ユーザーが容易にデータを見つけ、特定の条件やキーワードに基づいてデータをフィルタリングできるようになることが重要です。
データの利用方法のドキュメンテーション
各データセット(形式の整えられたデータの集まり)やテーブルを、どのように利用すべきか、データの解釈方法、関連するリソースやドキュメントへのリンクなど、利用者がデータを利用するルールがまとめられたマニュアルを作成します。
データが不用意に上書きや改ざんができないように、データを参照/利用するルールや更新の手順などをドキュメントして管理します。
APIの提供
データカタログがAPIを提供することで、他のシステムやアプリケーションからもデータを利用できるようになります。
APIを通じてデータのメタデータやサンプルデータの取得、検索などができるようAPIを作成します。
利用用途に応じてどのようなAPIとするか、提供するデータの形式はどうするかを決めます。
データプレビュー
利用者がデータの内容を把握するために、データプレビュー機能があると便利です。サンプルデータやプレビュー画面を提供し、利用者がデータの形式や内容を確認できるようにします。
データの品質情報の提供
利用者がデータの品質を確認できるように、データの品質情報(欠損値の割合、異常値の検出結果など)を提供します。これにより、データの信頼性を確保できます。
利用統計の収集
データの利用状況やアクセス履歴を収集し、データセットやテーブルの人気や重要性を把握できるようにします。
これにより、データの重要性に応じて適切にリソースを割り当てることができます。
フィードバック機能
利用者からのフィードバックを収集する機能を提供することで、データの品質向上やデータカタログの改善に寄与できます。
ルールを作成し、ドキュメント化しまた、フィードバックを定期的に行いルールを更新しながら目的にあった使い方の改善をしていくことで新たな洞察を見つけたり、活用の幅が広がっていきます。
これらのポイントを考慮してデータカタログを構築すると、データの利用とアクセスが効果的かつセキュアに行えるようになります。
次回は、データ品質と検証 について記載します。