【データ活用】データカタログ作成の10箇条 其の10データカタログのメンテナンス

データカタログの作り方

 

いつもITユニプラをご愛読いただきありがとうございます。


第十回「データカタログのメンテナンス」について記事を投稿していきたいと思います。

データカタログのメンテナンスも、データカタログを活用するうえで重要なプロセスです。メンテナンス作業に負荷がかかりすぎると継続も難しくなっていきます。管理する上でのポイントを明確にし、自動化や標準化をしていくことがおすすめです。

目次

  • データカタログとは?
  • 前回の内容⑨「データセキュリティ」
  • データカタログ作成10ヵ条其の⑩データカタログのメンテナンス

データカタログとは?

データカタログは、企業や組織で生成されたデータやメタデータを収集し、企業が保有するデータの一覧や詳細を簡単に確認できるようにするシステムです。これにより、必要なデータを素早く見つけ出し、ビジネス戦略や経営の意思決定などに活用することができます。

 ※メタデータ・・・データを説明するためのデータ。
 例:売上金額といったデータがあった
場合、その売上月や地域(どのエリアの売り上げか?)、
  商品のことを言います

以下の記事でデータカタログの主な機能についてまとめています。

【データ活用】データカタログのポイント

前回の内容⑨「データセキュリティ」

今回の内容にも関わるデータセキュリティについては前回記事にてまとめてます。以下もご確認ください。

データセキュリティ

データカタログ作成10ヵ条其の⑩データカタログのメンテナンス

データカタログは、データがどこにあるのか、その内容や形式、アクセス方法などの情報を一元的に管理するデータベースです。
データ活用を促進するためには、データカタログが常に最新の状態となっていることが重要です。

データカタログのメンテナンスにおいては、以下のようなポイントを押さえることが大切です。

データの鮮度の維持
ビジネスで生成されるデータは、常に変化していっているかと思います。
新しくデータが追加されたり、データの変更や削除が行われたりした場合には、決めたルールに則って迅速に対応できるよう体制を整えておきます。

  1. データ品質の維持
    データカタログ内の情報が正確で最新であることを確認します。
    正確性を上げるためデータの入力や更新、検証の自動化・簡素化等の改善をしていきます。
    データの重複や不正確な情報を定期的にチェックし、修正します。
  2. アクセス権の管理
    データカタログへのアクセス権を管理し、機密性やセキュリティを確保します。
    不要なアクセス権を削除し、新しい利用者に必要な権限を付与します。

データ分類とタグ付け
データカタログは、データの利用者のために存在します。そのため、データの利用者のニーズを把握し、データを利用目的に合わせ正確に分類し、適切なタグやラベルを付けることで、データドリブンな意思決定、データの検索や分析が容易になります。
新しいデータが追加された際にも、適切な分類とタグ付けを行います。
また、データの利用者からフィードバックを得ることで、データの改善につなげることもできます。

具体的には、以下の作業を行うことで、データカタログのメンテナンスを効率的に行うことができます。

  • メタデータの更新
    データの変更や更新があった場合、それに伴うメタデータも更新します。
    メタデータの変更がデータ利用者に影響を与えないように、適切な通知やドキュメンテーションを行います。
  • データの寿命管理
    古くなったデータや不要なデータを特定し、適切な方法でアーカイブまたは削除します。
    データの寿命ポリシーを策定し、それに基づいてデータを管理します。
  • データカタログのパフォーマンスモニタリング
    データカタログのパフォーマンスを定期的にモニタリングし、必要に応じて最適化や拡張を行います。
    性能の低下や障害が発生した場合は、迅速に対処します。
  • データカタログのユーザートレーニング
    データカタログを利用するユーザーに対して定期的なトレーニングを提供し、新しい機能やベストプラクティスを共有します。
    ユーザーのフィードバックを収集し、必要に応じてデータカタログの改善を行います。
  • データの変更履歴を記録する
    データの変更履歴を記録しておくことで、過去の変更内容を簡単に確認することができます。
    また、変更履歴を記録しておくことで、データの整合性を保つこともできます。









 

これらのポイントを考慮して、データカタログのメンテナンスを適切に行うことで、データ管理の効率性と品質を向上させることができます。

ただ記事にしたポイントが全てではなく、【データ活用】データカタログのポイントで記載させていただいたように何をしたいのか?目的・目標設定に合わせて、継続して可能な方法でデータの管理をしていくことで、データの活用につながっていくと思います。

関係者間で有効性が感じられるよう運用が浸透していくと、データカタログ運用に関わる作業も手間と感じることもなくなっていくかと思います。

データカタログは、組織内のデータに関する情報を集約し、データの検索や利用を容易にし、データ活用を促進するための仕組みです。
ビジネス活動の中で生まれるデータを活用し更なるビジネスへの活用をしていけるように整理していくことだと考えます。

データカタログの作成10か条はこれで最後となります。
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